main04皆様、今日は。大晦日とは1年の締めくくり、そして新年を迎える大切な時間です。往く年の年神さまを感謝とともに見送って、来る年の年神さまを新しい気持ちでお迎えしましょう。そして、初詣ですね!私の経験上、初詣をすると、いつもの参詣にまして、身も心もすっきりします。気分が落ち着くのに、同時に力が湧きあがってきます。パワーアップですね。初詣には、不思議な力を感じます。

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三橋 健(みつはし たけし)
神道学者。神道学博士。元國學院大學教授。現在、「日本の神道文化研究会」を主宰。多忙な著作執筆活動に加え、デアゴスティーニ刊行の週刊「日本の神社」総監修も担当。

★初詣はいつまでにするべき?

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初詣は、「年籠もり」に起源があると第1回で説明しました。大晦日の夕方から神社に籠もり、新しい年の無事をお祈りする行事だったのですね。初詣の作法は、時代とともに変化してきていることも、お話しました。かつては、正月元旦に神社に参詣することを初詣とした時代もありましたが、現代は、元旦、三が日、松の内を過ぎ、1月中でも、「初詣」とされ、厳格な期限はないようです。そもそも「松の内」も地域によって違います。門松や注連飾りを仕舞うまでは、「松の内」ですが、関東では7日、関西では15日、とする場合が一般的で、そのほかの地域でも、「松の内」には、独特のバリエーションがあります。初詣の心さえ保っていれば、日にちは問わないのだと思います。とはいえ、初詣は年の始まりの月、1月中に行うようにアドバイスします。一種のけじめですね。

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★初詣は何社でも

大晦日と元旦に、神社に2度お参りする、2年参りや、初詣の7 所(ななとこ)参り:神社7 社を連続してお参りする風習が、各地にあります。お正月のあいだに、複数回初詣にいかれても、神様への礼を欠くことはありません。お正月というハレの日の参詣ですから記紀神話の大物のご祭神を祀っている神社にも足をのばし、またご近所の氏神(うじがみ)様や産土神(うぶすながみ:地域の守護神)を祀っているローカルな神社にも詣でる。いいですね~。日本には、神様は八百万(やおよろず)いらっしゃるのですから。

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★神社と神様、そしてご利益

神社はそれぞれ違った神様を祀っており、ご利益も祀られている神様によるものです。たとえば、お稲荷さんと親しまれている稲荷神社は、5柱の祭神を祀る、京都の伏見稲荷大社が総本宮で、産業全般の神様です。稲荷=狐と連想して、祀られている神様は狐とおもっている人いませんか?狐は神様のお使いです。

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また、武神の八幡神を祀り、大分の宇佐神宮を総本宮とする八幡社は、全国で約25,000社あるといわれ、農耕と海の神様です。合格祈願で有名な天神(天満宮)は菅原道真が祭神で、全国に10,441社あります。八百万(やおよろず)の神々は個性がつよく、実に魅力的です。祀られている神様を知ったうえで初詣すると、ご利益も高まると思います。初詣の際は、神社の祭神や由緒や歴史(縁起:えんぎ)について調べてみることをお勧めします。
各神社には、必ず祭神と縁起の説明文があるはずです。また、手前味噌ですが、私が監修をしている、「日本の神社」という雑誌では、イラストや写真を豊富に使用して、わかりやすく説明してあります。スマホで見られる、電子アプリにもなっています。便利な世の中になりましたね。神様も驚いていらっしゃることでしょう。

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さて、4回連載の「そうだ、神社にいこう!」楽しんでいただけたでしょうか?私は、引き続き、日本中の神社を参拝して、神社と神様の不思議で奥深い世界を体感します。またお会いする日まで、御機嫌よう。

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